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外壁工事(鉄板サイディング)
2021.09.17
Before
旧来の施工法 下地+構造用合板+防水紙+鉄板サイディング
築年数が33年と長く雨水の浸水、白蟻により劣化の激しい外壁内部です。
※経年劣化と、防水紙が旧型のため浸水したようです。そこから白蟻も侵入。
After
下地+構造用合板+タイベックシート+通気胴縁+鉄板サイディング
↑ 劣化の激しい部分を除去し使用可能な柱を残し、補強の必要な箇所に柱を足します。
↑ さらに強度を増すため構造用合板で覆います。
↑ くぎの間隔は150ピッチ(15cm)以内を守ります。
↑防水性、遮熱性の優れたタイベックシートを張り、通気胴縁を施します。
※通気胴縁は、壁の中に空気の通り道を作るために使用されます。その空間を通気層と呼びます。 通気層があることで壁・屋根の内部の湿気を通気し乾燥状態を保ちカビなどの発生を抑えます。 断熱材や気密シートは通気層よりも内側に施工しているので、通気層があっても冷たい空気は室内には入りません。
※タイベックは、アメリカのデュポン社が独自開発した高密度ポリエチレン不織布のことです。 0.5~1.0ミクロンの高密度ポリエチレンをランダムに絡み合わせて、熱と圧力で圧着した不織布になります。 タイベックは透湿や防水シート、遮熱シートなど建築資材に多く使われています。
↑ 鉄板サイディングの断面図です。施工後断面を覆うので見られなくなります。
施工途中の状態はこのような感じです。
(窯業系サイディングと金属系サイディングの違い)
窯業系サイディングはデザインが豊富で、新築住宅の約7割が窯業系サイディングで施工されています。
耐震性に優れ、初期費用も抑えられることから人気の窯業系サイディングですが、それ自体に耐水性がないため、10年に1度を目安に必ず外壁塗装をする必要があります。そのため、他の外壁材と比べてメンテナンスコストが高くなる傾向があります。
こちらのブログでご紹介したアルミやガルバリウム鋼板などの鉄板サイディングはメンテナンスフリーの外壁材として、表面に傷をつけない限り劣化することはなく、塗装の必要性はありません。その分初期費用はかかってしまいますが、メンテナンスコストは抑える事ができます。
外壁を選ぶ際には、それぞれのメリット、デメリットを考慮して選ばれると良いですね。
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